「甑島で、代々きびなご漁を営む親子の奮闘 必見です。」
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◆本プロジェクト起点
鹿児島県の西にある東シナ海の浮かぶ小さな島、甑島(こしきしま)は釣り人から「聖地」と呼ばれる島。
古くから漁業が盛んなこの島にはたくさんの漁師が暮らしていました。
本プロジェクトの日笠山氏も代々続く漁師の生まれです。
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鹿児島県民に愛されている「きびなご」の約40%は甑島で獲れています。
鹿児島県の食文化を支える甑島の漁師は島民の誇りです。
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しかし、この甑島でも現実が押し寄せています。漁師の高齢化、後継者不足による廃業。
漁師がひとり、またひとりと海から去っていく現実。甑島の漁業は衰退がはじまっています。
本プロジェクトはそんな甑島漁業の現状を憂い、次世代へいかにつなぐかに日々奮闘する日笠山 誠氏(日笠山水産株式会社 代表取締役)とその想いを引き継ぐ日笠山 太誠氏の活動を支援するものになります。
「漁網のかたち」から「水揚げた船上直後の保存方法」、そして「加工場の特注製造ライン」まで、至る過程において手間暇と研究を尽くした絶品のきびなごをはじめとする返礼品に触れていただきながら、
「鹿児島の食文化」そして「日本の第一次産業や食料自供率」にとっても重要なテーマをもつ「甑島漁業の未来」に想いを馳せてみませんか?
◆日笠山 誠氏インタビューより
私には夢がある。
あの頃の甑島に戻したい。活気ある甑島に。
そして、鹿児島の食文化を支える甑島の鮮度抜群のきびなごを全国の子供たちに食べてもらいたい。
甑島は「離島」という地理的条件から、
多くの人を介して時間を費やして市場に出荷することしかできない。
きびなごは繊細な魚種で鮮度が命。時間が命だ。
加工工場を甑島に建てた。
獲れたての鮮度を保ちお客に届けたい。私は最高の設備を整えた。
私自身の夢と活気ある甑島の景色を取り戻すために。
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私の息子は20代半ば・・・・息子に話をした。
漁師になるために甑島に戻ってくると言ってくれた。
息子の腕は日を追うごとに上達していった。
船を持たせる。このタイミングだと思った。
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ただ、この世情と経営状態で、息子に船を持たせることには悩みもあった。
ある日、クラウドファンディングの存在を知った。
決心した。
私もそうであったように若い年齢から船長として経験を積んでもらいたい。
このプロジェクトの第一目的は、息子に船を持たせることです。
そのため支援金は船のエンジンを含めたメンテナンス費用、
そして独り立ちする為の準備資金に当てたいと考えています。
息子が漁師として奮闘している姿を次世代をはじめとする多くの人に知ってもらい、
漁師になりたいという若者が増えてほしい。
そして甑島の漁師として、偉大な先人たちの伝統を引継ぎ、
鹿児島県の食文化を支えていってもらいたいと願っています。
日笠山 誠
◆日笠山 太誠氏 インタビューより
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「僕は島が嫌いだった」
島を離れて、福岡県で鉄鋼関連の仕事をしていたある日。
父から連絡があった。「工場を建てるから戻ってこい。」
嫌いだった故郷の土。海のにおいと波の音、そしてウミネコの声。
いつもの細い道を歩いていくと、そこに立派な工場が建っていた。
日笠山水産株式会社。
父と話をした。甑島の現状と父の夢、そして覚悟。
戻ろう。そう決めた。
福岡県に戻り、会社の看板を作った。父と共に走る決意を看板に込めた。
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漁に出た。
海に出て分かる父の背中。
父が感覚を研ぎ澄ます。きびなごがそこにいる。
父を超えたい。
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海に潜るようになった。
魚の動き、潮の流れ、水面下の地形。海を知ることからはじめた。
きびなごが獲れるようになった。
父が不在の漁ではじめて甑島の漁師間で水揚げが1位になった。意気揚々とした。
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翌日、父はその倍の水揚げをした。
届かない父の背中。
自ら潜って海を学び、父から漁を学んだ。
ある日、父が言った。
「太誠、船を持ってみるか?」
心が震えた。
日笠山 太誠
〜そして、きびなご漁の未来を守り、次世代へつなぎたい〜
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この挑戦には、私たちだけではなく皆様の力が必要です。
どうか、私たち親子の挑戦を応援していただけませんか?
よろしくお願いします。
日笠山 誠
日笠山 太誠
◆「きびなごセット」調理例
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◆「きびなご」とは
きびなごは、ニシン目ニシン科キビナゴ属で、体長は10cmほどです。
鹿児島県では郷土料理には欠かせない魚で、刺身や塩焼き、天ぷらや南蛮漬けなどの料理で親しまれています。
また、鹿児島県が指定している「かごしま旬のさかな 夏」に指定されています。
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◆きびなごを知り尽くした漁師ならではのこだわり
日笠山水産では、水揚げしたばかりのきびなごを、港すぐそばの加工場で船長自らが加工します。
1.魚体の大きさ
目合いの大きい刺し網を使用し、十分に大きくなった個体だけを獲ります。
体長は10cmを超える大型で、他県と比べ1.3倍以上の大きさになり、身も厚く、お刺身や塩焼き、天ぷら、から揚げとさまざまな用途に対応いたします。
2.おいしく提供できる時間帯にだけ獲る
きびなごが夕方に捕食したプランクトンが消化される深夜にのみ獲ることで、きびなごのお腹がからっぽで傷みにくくなります。
3.ストレスを与えない保管方法
刺し網は二度落としすることで、網目に挟まった弱った個体を間引き、きれいな個体だけを残します。また、水揚げ後はきびなごを圧死させないようにすることで、まっすぐピンとはった美しいきびなごを提供いたします。
4.四季折々の楽しみ方を提案
5~6月 卵のぷちぷち食感が楽しめる子持ちのきびなご(塩焼き、天ぷら)
11~12月 寒が入りおいしくなる時期。骨が柔らかいので丸ごと楽しめます
(刺身、しゃぶしゃぶ、唐揚げなど)
1~3月 産卵に向け脂がぐんとのってきます(塩焼き、煮つけなど)
◆「漁師の約束」
きびなごを守るため、甑島の漁師たちは自らルールを決め、資源管理を行っています。
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◆日笠山水産 株式会社 所在地
◆起案者について
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クラウドファンディングを活用して日本全国へ鹿児島県の特産品を情報発信することで、新たな市場でのサポーター作り、ブランド化・販路開拓を支援するため、鹿児島県特産品協会が立ち上げたプロジェクトです。
県内出身の若手クリエーターたちを中心としたプロジェクトチームが、特産品製造事業者の「想い」を支援者につなぐため、コンテンツ制作からプロジェクトの運営管理、販促等をワンストップでサポートしています。