支援者の皆様
明けましておめでとうございます。クラファン発起人・翻訳者の石渡です。
年末年始もゲラ(校正用の出力紙)を確認する日々で、正直あまりお正月を実感する冬休みではなかったですが、もうじき、ようやく、『The Art of Waiting』が書籍になります。紙の本を、実際に私も手にして皆様にお届けできたとき、心から「新しい年が明けた!」と思えるのではないかと思います。引き続き作業進めて参りますので、何卒、今年もよろしくお願いします!
なぜ四つ葉のクローバー?
さて、昨年末より募集を開始した、表紙絵の四つ葉のクローバーについて、「なぜこのモチーフ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。あらためて少し説明をさせてくださいませ。
著者ベル・ボグスは数年にわたる不妊治療を経て、子どもを授かっているのですが、治療周期から妊娠したかどうか分かるまでの「二週間待機」について本書の中で触れています。気を紛らわせるために、住まう森の近くの川辺を散歩し、四つ葉のクローバーを摘んでいたそうです。そのほかにも、この本の中では折に触れ、四つ葉のクローバーが彼女の暮らしに自然に存在する様が描写されています。
ぜひ翻訳版が完成した際に、本の中の四つ葉のクローバー探しをしてみてくださいね。
原著の背表紙や裏表紙にも、さりげなく描かれている四つ葉のクローバー
私自身も、四つ葉クローバーとこの本をめぐるエピソードが二つあります。
一つは、二年前の夏に滞在中だったNYで、小説の出版記念イベントでたまたまNYに来ていたボグスさんに会えた時のこと。まだ出版契約がサウザンブックス社とエージェント間で交渉中だったものの、「この本を日本語に翻訳したいんだ!」と彼女に伝えたところ、すごく喜んで応援してくれ、たくさん持っていた押し花の四つ葉のクローバーをくれました。
もう一つは、去年の春。このクラウドファンディングの期間が残り八日となった頃の話です。達成のゴールまでまだまだ遠いものの、緊急事態宣言下の中で、自宅からクラファンについて発信するしか術がなく、「このままでは達成できないかも…」と煮詰まっていた私は、気分転換に多摩川土手に散歩に行きました。春らしい陽気なのに、不安でお腹のあたりがずっしり重く、川辺に座っていても俯いてしまっていたのですが、そこでクローバーが沢山生えているのを目にしました。三十数年生きてきて、それまで一度も四つ葉のクローバーを見つけたことがなかった私は、「今日ここで見つけられたら、吉兆だと思ってもうひと踏ん張りできる気がする」と思い、クローバーが群生している草むらから草むらを、地面だけを見つめて歩きました。
そして、あったのです。10分くらいで、あっさりと見つかりました。今まで見つけたことなかったのに。
そこからは皆さんもご存じのとおり、奇跡のラストスパートで達成しました。
このときのツイートも残ってました。
そんなわけで、私にとっても、そして日本語版にとっても、四つ葉のクローバーは幸運の象徴なのです。
良かったら皆様も、一緒に験を担ぐようなきもちで、気軽にイラストをお送りくださいね。
前回の投稿にも応募方法が記載されていますが、あらためて以下にも記載します。
皆様のクローバーを表紙に見つけられるのを楽しみにしています!
石渡
クローバーイラストの募集要項
イラストの制作方法
白地の背景(紙)に、自由にお描きください。背景は白色のみとしてください。
デジタルデータででも手書きイラスト(紙)でも構いません。
デジタル、手書き共に、イラストのサイズはハガキサイズを目安にしてください。
応募締め切り
2021年1月15日(金)
応募先
・デジタル
以下のe-mailアドレスまで、イラストデータをご案内ください。
[email protected]
・アナログ(紙)
以下の住所まで、イラストをご郵送ください。
〒151-0053
東京都渋谷区代々木2-23-1-565
株式会社サウザンブックス社
編集部 宛
ご案内事項
・いただいたイラストは、表紙デザインに活用させていただきます。
・デザインの都合上、イラストに若干の加工をする際もございます。
・ご案内いただいた紙のイラストはご返却します。
・ご応募いただいたお礼として、書籍『子どもを迎えるまでの物語(仮)』をご献本します。