映画「アトムとピース」
~瑠衣子 長崎の祈り~

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クラウドファンディングご支援者の皆さまのおかげで、特別上映会が開催することができるようになりました!!
詳細は以下の通りです。ぜひ皆さまご参加くださいませ。

渋谷シアター・イメージフォーラムでの7月公開を前に本作の特別試写会を行い、本作にも登場した長崎大学核廃絶研究センター長、鈴木達治郎先生を迎えお話を伺い、議論を深めたいと思います。奮ってご参加ください。
参加ご希望の方は、お名前、年齢、連絡先(携帯電話番号等)を明記の上、下記アドレスまでお申込みください。
[email protected]

【料金】無料
【日時】5月28日(土) 開場17:30 
上映18:00~19:35 トーク&質疑セッション19:40~20:30
【会場】早稲田大学 小野梓記念講堂 http://www.waseda.jp/culture/facility/ono/
【主催】早稲田大学ジャーナリズム研究所&アークエンタテインメント
【お問い合わせ】株式会社クロスメディア「アトムとピース」事務局 tel:03-3585-8800
※当日、イベントの様子をレポートするマスメディアコミが入る予定です。※止むを得ない事情の際はゲストがこれなくなる場合がございます。※予約をいただいた方からの入場となります。満席の場合、予約のない方の入場はできなくなります。あらかじめご了承ください。

アトムとピース映画の公式ウェブサイトはこちら

こんにちは、松永瑠衣子と申します。

私は、長崎という海にも山にも囲まれた大自然の中で生まれ育ちました。
現在は長崎市内の小学校で講師を勤めております。

長崎では毎年夏に平和教育があります。
そこで自分が被爆3世であるということを知りました。
普段生活している中で被爆3世を意識することはあまりありませんが、被ばく者のおじいちゃんおばあちゃんたちが、「子どもたちに安全で安心して暮らせる未来を!」と、街頭でしていた核兵器廃絶の署名活動の様子を見たとき胸が熱くなりました。
「彼らはわたしたちの未来を思っていのちをかけて訴えてるんだ。」
そのときに自分が被爆3世であること、彼らの平和への切なる願いを受け継ぐ使命があると強く感じました。

そんな私が、映画の主人公になることになりました。
「原子力の平和利用」、わたしはそれを、小学校のときにわずかな資源で莫大なエネルギーをうみだせる素晴らしい発電方法なのだと習い、そう信じてやみませんでした。
忘れもしない2011年の3月11日、あの事故が起こるまでは。
あれから4年。
わたしは、福島と青森に向かいました。
浪江町の町並みを見渡して、胸が張り裂けそうな思いでした。
人っ子一人歩いてない商店街。
建物は崩れたまま。
海辺は車がぺしゃんこになりひっくり返っていた。
あの災害が、あの事故が起こるまで、この町にはあたりまえに人が暮らしていたのに。
4年前からこの町の時計は止まったままでした。


青森では六ヶ所村と大間へ。再処理工場と原発を巡り40年間闘い続けている人との出会い。
命を蝕む放射能。
そこで 命を育もうとする人。
怒りや憎しみではなく、愛をもって闘っていた。
わたしがそこで学んだものは絶望ではなく、溢れる優しさと希望でした。

ニュースではよく見かけるけど、毎日の生活に一生懸命でなかなか一歩踏み出すことのできない原子力発電などの社会問題。
「興味はあるけど、自分には関係ないかな?」そんな若者の1人として、まったく知らない世界に飛び込んで行きました。

日本という国を担っていく私たち「若者」。同じ世代の人たちはもちろんのこと、1人でも多くの人たちにこの「リアル」を観てほしい。
賛成でも反対でもどちらでなくても、なんだっていい。
「これは、あなたの物語です。」
主人公を自分だと思いながら観て、考えて欲しい。わたしたちの未来を。そんな想いからこのプロジェクトをはじめました。
被爆者のじいちゃんばあちゃんが思い腰をあげているのは、自分たちのためではなく、わたしたち、そしてもっともっと先の世代の子どもたちの未来のために動いてる。
わたしたちもそんな彼らの力になりたい。

わたしは学生の頃、原発や核兵器についてのドキュメンタリー映画を見たとき、反対運動をされている方々に対してあまり良い印象がありませんでした。
テレビで報道される暴力的なシーンや暴言が飛び交ったりするところを見ていて、とても悲しくて愛がないなぁと勝手に思い込んでいました。
でも、実際にわたしがこの映画を通して出会った人々はとても穏やかで愛が溢れていて、自分たちの未来ではなく子どもたちの未来の為に一生懸命動いているということが分かりました。
どちらが正義でどちらが悪として見ているわけではなく、お互いに守りたいものがあるということをわかった上で何度も何度も話し合ってきていることを。
反対している人も、賛成している人も、お互いにものすごい葛藤をしていて。
正直、彼らに会ってしまったが故に自分の中の正義が覆されて「自分のやってきたことは正しかったのだろうか。」と混乱してしまったこともまた事実です。
そのおかげで、「どうしてこの人はこう考えるんだろう。」と自分の偏見のフィルターを剥がして考えるようになりました。それは、この映画を通して学んだことでわたしのたからものです。

70年という節目がゴールではなく、71年がスタート

昨年は戦後70年という節目で、歴史上最後の被爆地である長崎はたくさんの人や世界からも注目されました。
原爆投下当時12歳だったわたしの祖母も、今では82歳。
祖母含め戦争当時を生き抜いた被爆者の方々はだいぶお年を召し、語り継ぐ人たちも減っていくばかりで記憶は薄れつつあります。
あの当時は、核爆弾として投下されたもの。
この国で戦争は起こっていないはずなのに、70年経った今、またもや「原子力」「被ばく」という言葉が囁かれています。

そもそも「原子力」ってなんだろう。「被ばく」ってどのようなことを言うの?そんなシンプルな質問が描かれているこの映画。
70年という節目がゴールではなく、71年がスタートで、これからももっと多くの人に知ってほしい。

監督・新田義貴

史上最悪規模となった福島原発事故。

こんな事故を起こしても、なぜ日本は原発にこだわり続けるのだろうか?
この映画は全てこのシンプルな疑問から始まりました。

そこには経済原理だけではない、知られざる理由が隠されているのではないだろうか? 
そして、“プルトニウム”に関する様々な問題に行き着きました。

「アトムとピース」監督の新田義貴と申します。普段はテレビドキュメンタリー作品やドキュメンタリー映画の製作をしています。
中東での宗教、民族、紛争問題や、沖縄の米軍基地問題、福島原発事故の検証など幅広いテーマで活動しています。

この映画をつくるとき、これまで原子力の問題に関心のなかった若者たちにもぜひ観てほしいと考えていました。
そんなときに長崎在住の被爆3世・瑠衣子さんに 出会いました。
たまたま沖縄戦最後の激戦地・摩文仁の丘で取材をしているときに知り合った島根出身の田村瞳さんが、友人の瑠衣子さんを紹介してくれたので す。
瞳さんは高校の修学旅行で沖縄を訪れて以来、米須の魂魄の塔の前で花を売っているオバァと親しくなり、以来、毎年のように個人的に訪れています。
僕が このオバァを主人公にドキュメンタリーを撮影していた時、彼女がオバァの花売りのお手伝いをしていたのが、知り合ったきっかけです。

ずっと沖縄をテーマに してきた僕にとってこの出会いは運命的でした。
この映画は、瑠衣子という被爆3世の普通の若者の目を通した“プルトニウム”をめぐる旅です。

ご支援いただいた資金の用途

より幅広く重要な情報を伝えるため、アメリカロケも敢行しましたが、この時点で限られた予算を使い切ってしまい、宣伝費がほとんどありません。
今回目標としている 50万円は、宣伝費の一部です。
是非、この映画を少しでも多くの方に知っていただくために、お力添えを頂きたく思います。
目標を達成した場合、以下の用途で使わせて頂きたいと思います。

・チラシ、ポスター、パンフ制作費
・学生、マスコミ向け特別上映会

また、目標金額は段階的に設定をいたしました。
まず第1目標は50万円です。こちらで宣材費用を賄うことができます。
第2目標は70万円。こちらで、イベントの運営費用を賄うことができます。
そして第3目標は100万円です、これで有料広告費用を賄うことができます。

映画が多くの人に観てもらえて反響が広がっていけば、微力ながらそれは日本を変えていく力になると思います。
原発のことだけではありません。
安保法制や 憲法問題など、全てはつながっています。
市民が自由に発言して、人に優しいよりよい社会を目指す小さなきっかけにするためにも、映画を応援していただけれ ば幸いです。

応援メッセージ

フリーキャスター 小宮悦子様

被爆三世の松永瑠依子さんはある日旅に出た。広島と長崎で原子力の恐ろしさを身をもって知ったはずの私達日本人が、なぜまた福島の悲劇を迎えることになっ たのか。戦後の原子力政策への気付きを経て、青森で彼女はある確信に至る。疑い、探求し、思考を続けること。旅はそのメタファーだ。静かな語り口と陰影を 宿す映像が、その道のりに説得力を与えている。いのちを脅かす者と守る者との闘いに、祈りが重なってゆく。

エッセイスト・元朝日新聞論説委員 轡田隆史様
たとえば、二人の仲や、仕事に、不安の広がっている人が観たとしよう。だれにも生きる勇気を与えてくれる作品である。
『アトムとピース』は、怒りと絶望を超える、希望の光を発しているからだ。
人間として自分にできることはなにか?
自分にそう問いかける「瑠衣子」とともに旅に出よう!
権力の傲慢・無知にも出あうけれど、そんなのは屁のカッパだ。
朗らかに闘う人の笑顔が素敵だぞ!

ジャーナリスト 大谷昭宏様
「福島原発から放射能が漏れ出したって…でもそれって、広島で、長崎で、一瞬のうちに何万人の命を奪った原爆の放射能と一緒なんだよ…。
被曝3世の女性の声に、いまさらながらハッとさせられる。
平和利用─ことさらにピースを強調するアトムの裏に、何があるのか。フクシマに何度も足を運んだ私が、ひとりでも多くの人に観てほしいと心から願う映画ができた。 」


実況司会者 辻よしなり様
「あの日を境に、多くの日本人の原発に対する考え方が大きく変わった。私もその一人だ。思い出すのは、震災直後たまたま高速道路で出くわした、外国人駐在員達が大型バスをチャーターして西へ西へと大挙して向かう避難風景。(実際に事態はその時報道されていたよりも深刻だった・・・。)

私は何を信じて、何を基準に考えれば良いのか解らなくなった。唯一の被爆国である日本が、また再び、原子力に怯えながら生きていかなければならない宿命を負ってしまった矛盾。この映画を通して、日本という国が置かれている一筋縄ではいかない難しい立場を、改めて考える良い機会となった。」


『フタバから遠く離れて』プロデューサー 橋本佳子さん
「あの福島第一原発事故から5年。
今なお多くの人が住処を失い、事故の検証、対策もままならないなかで なぜ政府は再稼働を急ぐのか?
新田義貴監督はその問いに真正面から切り込んでいく。
プルトニウム保有、核兵器への転用・・・・
そこに何が隠されているのか。
ぜひ多くの人に長崎の被曝3世瑠衣子さんと共に旅に出て欲しい。」

リターン

▽1,000円
・新田義貴、松永瑠衣子より御礼メッセージ

▽4,000円
・新田義貴、松永瑠衣子より御礼メッセージ
・劇場鑑賞券1枚(現状での公開予定の劇場は渋谷になります)

▽11,000円
・新田義貴、松永瑠衣子より御礼メッセージ
・公式サイトにお名前を掲載
・劇場鑑賞券2枚(現状での公開予定の劇場は渋谷になります)
・クリンスイ オリジナルタンブラー1個(携帯型浄水器)
・「アトムとピース」DVD
・映画エンドロールにお名前を掲載

▽14,000円
・新田義貴、松永瑠衣子より御礼メッセージ
・公式サイトにお名前を掲載
・映画上映イベントにご招待 (2016年夏頃東京で開催予定)
※監督のトークイベントつき
・「アトムとピース」DVD
・映画エンドロールにお名前を掲載

▽50,000円
・新田義貴、松永瑠衣子より御礼メッセージ
・公式サイトにお名前を掲載
・劇場鑑賞券2枚(現状での公開予定の劇場は渋谷になります)
・映画上映イベントにご招待 (2016年夏頃東京で開催予定)
※監督のトークイベントつき
・「アトムとピース」DVD
・映画エンドロールにお名前を掲載
・松永瑠衣子が案内する、長崎観光ツアー
※現地集合・現地解散となります。日時要調整

▽100,000円
・新田義貴、松永瑠衣子より御礼メッセージ
・公式サイトにお名前を掲載
・劇場鑑賞券2枚(現状での公開予定の劇場は渋谷になります)
・映画上映イベントにご招待 (2016年夏頃東京で開催予定)
※監督のトークイベントつき
・「アトムとピース」DVD
・映画エンドロールにお名前を掲載
・新田義貴が直接指導する撮影講座
※日時要調整

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